循環器内科

  博鳳会敬愛病院の循環器内科は、日本大学医学部循環器内科と密に連携をとっている施設であり、日本大学医学部循環器内科主任教授平山篤志先生にも木曜日の外来を担当していただいております。また、循環器学会認定専門医も5名おり、積極的に学会活動も行い、常に新しい高度な医療を提供できるように取り組んでおります。
 

特色

  1)従来のCTより感度が優れている最新の64列CT(多列化CT)を導入し、冠動脈病変の診断を行っております。また、造影剤を静脈内投与し、64列CTで撮像するだけで、大動脈から末梢の血管に至るまで病変(解離や動脈硬化病変)の診断が簡単にできるようになりました。



2)
ヒトは血管とともに老いると云われ、年齢を重ねるごとに血管は硬くなり老化していきます。
その老化現象は、血管壁が硬くなり弾力性を失い、引き続きコレステロールが血管壁内に溜まり血管が詰まったりします。その血管の硬さを示す指標となるのが波伝播速度(PWV)です。当院には脈波伝播速度を測定する装置もあり、脳・心臓血管系疾患に深く関係する「動脈の老化度=動脈硬化の進行度」を評価しております。非侵襲的に測定できるため、患者さんに負担をかけることなく、検査を行うことができます。対象疾患には糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、虚血性心疾患、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などがあげられます。



3)
オムロンデジタル自動血圧計(HEM-9000AI): 非侵襲的な方法で撓骨動脈波より中心血圧を推定することができる新しい血圧計です。従来の末梢収縮血圧よりも大規模試験(ASCOT-CAFE試験)から中心血圧は有力な心血管イベントの予知指標になることが示されました。従来の上腕で測定されている血圧(末梢血圧)よりもこの器械で中心血圧を測定し、中心血圧に対する降圧効果を調べる方がより正確であると云われております。当院では中心血圧を測定し、血圧の管理に役立てています。中心血圧とは心臓の近くの血圧です。心臓や大動脈などの重要な臓器が高い血圧にさらされると、心肥大や動脈硬化が進むので、中心血圧は低い方が良いと云われています。中心血圧を下げることにより心血管系事故(脳卒中、心筋梗塞、心不全など)が減少することが判明してきました。即ち、末梢血圧が同レベルに低下しても、中心血圧は必ずしも同じではありません。そのため、心臓に負担がかかる中心血圧が重要になります。



4)Fras4検査

生体内の活性酸素・フリーラジカルのレベルを測定するシステムがFras4です。活性酸素は、酸素が化学的に活性される化学種を指す用語で、非常に不安定で強い酸化力を示す物質です。活性酸素・フリーラジカルは生命を維持するために無くてはならないもので、肺から取り込んだ酸素は赤血球中のヘモグロビンにより全身の細胞に運び込まれ、細胞中のミトコンドリアで酸素は糖質から電子を奪いスーパーオキシド→過酸化水素→ヒドロキシラジカルを経て水になります。しかし全ての活性酸素・フリーラジカルが水になる訳ではなく、余った活性酸素・フリーラジカルは細胞に損傷を与えたことになります。余分な活性酸素は癌や生活習慣病、老化などのさまざまな病気の原因であるといわれており、それを防ぐために抗酸化作用を有する食物、薬剤、そしてサプリメントに至るまで注目されるようになりました。これらを応用して病気の治療に期待が寄せられています。疾病の治療においては、Fras4により、体の酸化ストレス度や抗酸化力を測定し、バランスを知ることが重要です。

酸化ストレス度測定

酸化ストレスとは“生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化状態に傾き、生体が酸化的障害を起こし、種々の病態を発生し、病気を悪化させます。本検査は、血中のヒドロペルオキシド濃度を呈色反応で計測し、生体内の酸化ストレス度の状態を総合的に評価します。

 

抗酸化力測定

血液の血漿には、活性酸素・フリーラジカルを消去する抗酸化物質が多く存在しています。内因性抗酸化物質はアルブミン、トランスフェリン、セルロプラスミン、ビリルビン、尿酸、還元グルタチオンなどがあり、外因性抗酸化物質にはトコフェロール、カロテン、ユビキノン、アスコルビン酸、メチオニン、フラボノイド、ポリフェノールなどがあります。この検査から、抗酸化力を総合的に評価します。 酸化と抗酸化のバランスを知るためにも、抗酸化力の評価は重要です。

 
  この検査から測定された結果を知ることにより、
病態を的確に把握でき適切な治療を行うことが出来ます。

循環器内科で診療している疾患

  1)虚血性心疾患 :急性心筋梗塞症,陳旧性心筋梗塞症,狭心症など
2)心不全
3)不整脈:頻脈性不整脈,徐脈性不整脈や心房細動など
4)心臓弁膜疾患:僧帽弁疾患,大動脈弁疾患など
5)成人の先天性心疾患:心房中隔欠損症,心室中隔欠損症など
6)心膜心筋疾患 :心膜炎,心内膜炎,心筋症,心筋炎など
7)血管疾患:大動脈瘤,下肢の閉塞性動脈硬化症など:閉塞性動脈硬化症は,動脈硬化によって足の血管が細くなり血流が悪くなるため,歩くと足(ふくらはぎ)が痛くなったり,さらに血流が悪くなると足の筋肉が腐ってしまう病気です。
8)肺循環障害:肺血栓塞栓症,肺梗塞症など
9)高血圧症:本態性高血圧症,二次性高血圧症
10)メタボリック症候群

 

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