慢性閉塞性肺疾患(COPD)と心血管疾患

 COPDとはChronic Obstructive Lung Diseaseの略で、慢性閉塞性肺疾患と訳します。COPDの原因としては喫煙が一番重要ですが、大気汚染などの影響も考えられます。 たばこの煙には酸化ストレス物質が多く含まれており、それらの有害物質が肺の気道を細くしたり、肺胞が壊されたりした状態をいい、以前は細気管支炎とか肺気腫と言われていました。 症状がひどくなると咳や痰、歩いているときに息切れが出てくる場合があります。重症化した場合には循環器疾患である心不全と区別がつかなくなることがあります。

心不全とCOPDの症状

@咳や痰がからむ
A労作時の息切れ
Bヒューヒュー、ゼーゼー
C呼吸困難・冷や汗  
これらの症状がある場合、採血にてNT-proBNPという、心不全で血液中に上昇するマーカーを測定することで鑑別診断することができます。息切れで来院された方の36%が心不全、36%に虚血性心疾患、14%にCOPDの患者さんがおられました。


心不全とCOPDの治療は異なりますので、正確な診断と適切な治療が
必要となります

動脈硬化の原因としても、たばこの煙がリスクの一つになります。COPDがある方には動脈硬化性疾患である狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの合併症が併存していることがあります。

COPDを発見・治療しないと虚血性心疾患や心不全を治療しただけでは症状が改善しないだけではなく、病態が進行してしまう場合があります。

COPD治療

治療の原点としては禁煙が一番重要です。当クリニックでは平成25年1月から禁煙外来を開設いたしました。たばこがやめられない方は詳しくは禁煙外来の項をご参照くださいそのほかには呼吸リハビリ療法があります。肺機能検査にて1秒率(1秒間に吐きだせる率)が70%以下の場合には抗コリン薬やβ刺激薬、ステロイド薬などの吸入療法の適応になります。さらに進行すると在宅酸素療法が必要になります。

 

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