睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)と心血管疾患

心臓の冠動脈という血管が詰まると心筋梗塞を発症します。心筋梗塞を患うと心臓のポンプ機能が低下するため、心不全を来す原因となります。また、下肢の動脈に動脈硬化が形成されると、歩いた時だけふくらはぎのあたりに痛みや張りなどの症状が出ることがあり、間欠性跛行(かんけつせいはこう)とよんでいます。

 

症状としては、

@ 日中の眠気が強く、車の運転中でも寝てしまう。
A 頭が重く、疲れやすい。
B 夜間に何度もトイレに起きる。
C 寝ている時に足がつる
などがあります。

循環器疾患との関連としては、

@ 早朝の血圧が高い。 (家庭血圧の差が朝が夕より20mmHg以上高い)
A 動脈硬化のリスクが少ないのに心血管や脳血管疾患をわずらった。
B 原因が不明の心不全の既往がある。
などがある場合には
SASが隠れていないか評価する必要があります。 SASが疑われる場合には 睡眠中に息が止まっている程度を判断する必要があります。簡易睡眠時ポリグラフ検査は自宅でできる検査であり、気流の有無、体位で呼吸の状態、酸素飽和度を簡便にチェックする検査です。


簡易睡眠時ポリグラフ

重症度の評価

簡易睡眠時ポリグラフから得られた無呼吸・低呼吸指数(apnea hypopnea index: AHI)で評価します。AHIが1時間に5回以上認める場合にSASと診断し、20回以上あれば詳細な睡眠時ポリグラフにて脳波を測定し、中枢型と閉塞型に分類します。

治療は

@ 減量・減アルコール
A 横向きにねる
B マウスピース
C 耳鼻科的手術
D 持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressure: CPAP)
が選択されます。  

簡易睡眠時ポリグラフで40回/時以上では直ちにCPAP療法の適応になります。CPAP療法とは睡眠中に鼻にマスクを装着し、陽圧の空気を送り込み、その圧で気道を押しあげて塞がりを防ぐ方法です。CPAP療法は保険適応となります。

 

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