糖尿病と心血管疾患

糖尿病とは食後に膵臓からでるインスリンの分泌が低下したり、過分泌のためインスリンの効果が低下(インスリン抵抗性)したりしている状態です。最近の報告では糖尿病の診断に至る前の状態でも心筋梗塞が発症することがわかってきました。つまり、食後に高血糖を来している状態でも動脈硬化の危険があるということです。しかし、一般の健康診断では空腹時の血糖やヘモグロビン(Hb)が糖化されたHbA1cという指標のみで評価しています。しかし、HbA1cは一日中の血糖値が上昇している患者さんでは上昇しますが、HbA1c自体が血糖の平均値を反映するため、空腹時血糖が正常で食後だけ高血糖になっている状態を見つけることができません。

われわれの検討ではごく初期の動脈硬化で心筋梗塞が発症している症例も多く、また食後高血糖の時点でも血管内皮機能が低下している方が見受けられます。血管内皮機能とは血管のバリアを反映しており、機能が低下すると血管が収縮したり、血栓が形成しやすくなったり、炎症を助長することが知られております。
食後高血糖を見つけるためには通常は75gOGTTという負荷試験を行うことがありますが、検査時間が2時間以上も掛るため、当クリニックでは単に食後の血糖測定や1.5AGという食後高血糖を反映する血液検査でスクリーニングしたり、糖尿病による酸化ストレスや血管内皮機能、血管年齢、頸動脈エコーなどにより早期の動脈硬化を検出したりすることにより動脈硬化疾患の予防をしております。

 

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